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喪主

まずは、先日執り行いました 父の通夜、葬儀に御参列、またお心遣いいただきました皆様 誠にありがとうございました

おかげ様をもちまして無事初七日も済ませる事ができました



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末期ガンと診断され、覚悟はしていましたが思ったより早く、最後をむかえました


昔から、会話もしなく、大事なことも言わない、意思が伝わらずその度に腹が立ち、ただ鬱陶しいだけの存在で

こいつがいなかったらどんだけ楽か・・・・

と思った事もしょっちゅうでした


現場に出ても指示することも無く、こちらの問いかけに応えるでもなく ただ鬱陶しいだけでした

数年前の診断で若年性アルツハイマーとの診断

高校生の頃、いつもしゃべらないのに訳の分からない事をずっとしゃべっていた事が数日あった  あの頃から患っていたんだと

診断を聞いた時思った

本当の所は全くわからない

最初から無口だから

いつも無口だったから



しかしそれはオヤジが現実から逃げているようにしか思えなかった

経営者からも、一家の大黒柱からも

逃げて楽をしようとしているようにしか思えなかった

今思えば、何処かで何か言った方が楽だっただろうとも思う



痛いとも

ツライとも

楽しいとも

嬉しいとも

悲しいとも・・・・・



なにも



言わなかった




ずっと鬱陶しく、いなくなればいい とずっと思っていた

葬儀の挨拶を笑ってやったらどうしようと言ったこともあった






そんな日が



その時が・・・・・




喪主挨拶 



挨拶するのもこの一年で少しは慣れて

原稿も書いて持っている、すらすら読むだけで簡単に終わるはずの挨拶








それまではなんともないように振舞っていた

我慢していたのか・・・・


最後くらい泣くかな・・・・・・・



マイクの前で

声が出ませんでした



頭から 

声になりませんでした

あれだけ鬱陶しく

あれだけムカついたクソオヤジの葬式で




読み上げるので精一杯でした






お参り下さった方、焼香される多くの方の中に

あんなクソオヤジのために、多くの青年部員、またお世話になったOBの方々の顔が見えた時は

本当に青年部員で、また養父市の部長、但馬の会長、県の理事を受けて、これだけの繋がりを持たせていただいてありがたいと思いました

残り任期1年、全力で青年部へ恩返しして、後に続く部員にも青年部で良かったと

思ってもらえる会を残して 卒部したいと思います





仕事上、見聞きした中で 


仏教とは

生きている事に感謝し、仕事がある事に感謝し、親に感謝する


みたいな事を知った時

あのクソオヤジに感謝なんて・・・・・



結局感謝することもなく行った



「親孝行、したい時には親はなし」    とは良く言ったもんだ



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